さてさて昨日の続きとまいりましょう。
長かったような短かったような、でも例えて言うなら、ある日突然立ち入ったことのない領域に足を踏み入れてしまい、動けない極限の状況から病院の方々の手厚い治療、看護、また時には荒い看護も含みながら(笑)、再び命を得られ、這い上がることが出来た感慨無量の思いです。
退院の日、難敵の一人であった、いつも不機嫌そうな顔をしていた看護師Aさんが「頑張るんよ!」と、ひと言声を掛けてくれたのが心に残っています。
看護師さんや病院の介助者も、団体・組織の意に沿って行動せざるを得ないだけで、こちらの見方や接し方で変わってくる部分もあり本当は普通にいい人たちなんだ、と、今はひしひしと感じています。
「夢にまで出てきた我が家に帰れるんだ」「これ、ホンマのホンマだろうな!」
我が家の帰途に就く車の中で、ワタクシの心が嬉しさで何度も自問自答している中、ある不安が胸をよぎりました。もし、この車の中で意識を失って再び目を覚ましたら、また救急救命室のベッド上であったなんてことはないだろうな…。
今回の出来事が何かトラウマになっているようでした(笑)。
そうこしている内に、ワタクシの家が見えてきました。そして着きました。何とも言えない、言葉にもできない、切々と湧き上がってくる感情に目がうるんでいました。自立生活センター松山の介助者の人たちの顔も見えています。何か別世界的な、タイムスリップでもしていたような長い旅が、この時やっと終えたんだという感覚でした。
帰ってきて今思うこと。
数ヶ月前と違って人工呼吸器を使用する身体となりましたが、多くの方の助けをいただいて今、我が家で生活出来ていることに自立生活のよさをしみじみと感じています。
自立生活をしていて本当に良かったし、これからも何があっても継続していきます。
自立生活センター松山のスタッフのみなさま、お世話になりました。本当にありがとうございました。
そしてこのブログを読んでくださった皆様、よいお年をお迎えください。
Santhoka